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| 한국과 일본의 문화 |

제목: 鳳仙花の咲く頃には (2)
분류: 한국문화
이름: 申鉉夏


등록일: 2020-08-11 19:33
조회수: 195 / 추천수: 26


봉선화.jpg (96.5 KB)



一九三五(昭和十)年を前後に、緊迫した空気の世相の中で世に出され、メロディ-の軽快さもさることながら、男性歌手霧島昇の美声に乗って大いに流行った懐メロに、『ああ 誰か故郷を想わざる』という曲名の歌がある。



この歌が好きな私は、歌詞のうち特に二番を歌うとき胸の熱くなる思いをする。



 



    ひとりの姉が  嫁ぐ夜



    小河の岸で   寂しさに



    泣いた涙の   懐かしさ



    幼馴染の  あの山この川



    ああ 誰か故郷を想わざる



 



うろ覚えではあるが、「ひとりの姉が 嫁ぐ夜」というくだりは、作詞者西條八十が幼少のとき、結婚して嫁ぎ先へ旅立つ姉を京都駅で見送り、鴨川のほとりでひとり泣いた記憶をもとに書いた、という記事をある雑誌で読んだ覚えがある。姉がいない私、姉が欲しかった私には、この二番の歌詞が今でも胸にじんと響く。



太平洋戦争の真っ只中、ちょうど青年期にさしかかっていた私たちは、公開の場では強制的に軍歌を歌わせられていたけれど、陰では皆この歌に心酔し、声高に熱唱しながら青春を謳歌した。荒れすさんだ若者の心に、春風のように染みこんだ歌である。多くの会員がお気づきだと思うが、われわれ韓日・日韓交流会の場でも、公式行事が終わり「カラオケ」の番になると、高齢の会員の多くがこの歌をリクエストする。



私が教育動員されたときは、すでに日本の敗戦が目と鼻の先に迫っていた。だが、米英撃滅ののぼりが掲げられた校舎の一隅で、師範学校でオルガンを習った私の伴奏により、厳しい日本人校長の目を避けひそかに歌った。



この歌のお陰で、日本人教員S先生と仲良しになった。端正な容姿に柔和な性格のS先生は、すでに指先を鳳仙花で美しく染めていた。姉がいなかった私は、S先生に姉のイメ-ジをダブらせ、知らずのうちに懐かしみが募った。S先生も私と同じ思いだったらしく、同僚としてよりも弟のように接してくれた。ときには私のハンカチや日の丸鉢巻などを持ち帰り、手ずから洗ってさりげなく渡してくれたりした。



その年も鳳仙花がきれいに咲いていた。



 日本がポツダム宣言を受け入れ、わが国が三十五年間の植民地から解放された日、なぜか街は静謐(せいひつ)そのものだった。晴天霹靂のような報に接した人々は、この事態をいかに受け止め、今どこで何をしているのだろう。地殻が変動する大津波に襲われ、判断力をもぎ取られた私は、あたかも気の抜けた廃人のように、下宿の垣根の下の鳳仙花をじっと見詰めていた。



民族解放直後の韓国社会は、それこそ大混乱のるつぼだった。正常な情勢を判断する精神的余裕など、私たちのの誰にも与えられえていなかった。それこそ未曾有のださくさの中、S先生にお別れの挨拶もろくにできず、永遠の別れをせざるを得なかった。



一九六八(昭和四十三)年、日本と縁を結んでこの方四十数年、多方面に亘ってS先生の消息を尋ねたが、ついに徒労に終わり残念でならない。それにしても、S先生とのごく短い交わりを通し、たとえ一時ではあったけれど、姉を持った喜びを味わわせていただき感謝する。今でも鳳仙花の咲く頃には、花のそばにただずむS先生の幻影を描く。



さて、今年も鳳仙花の咲く季節となった。



旧来の韓国の一般民家は、土塀で藁葺きの屋根に軒が低く、その小さな家の周囲は土塀か柴垣に回らされたいた。そしてその垣根の周りには、紅色などの花をつけた鳳仙花が、列をなして立ち並び咲き誇っていた。



垣根の下の鳳仙花のそばには、姉と幼い弟が仲良く並んで座っている。姉は鳳仙花の花びらを潰して塩につけ、その葉っぱに包んで弟の爪の先に巻きつける。そのようにして一夜が明けると、弟の爪は紅色に染められている。そのときの姉の爪も、すでに紅色にきれいに染められている。



そのような光景は、姉と弟が年を重ねるごとに繰り返され、少年期に入った弟には、いつの間にか姉が異性として感じ取られる。少年にとっての姉は、一種の憧れの女人であり、ある意味においては初恋の人でもあるのだ。



お嫁にいく姉の乗った花かごが、土塀に囲まれた大門を出て行くとき、弟は垣根の下に咲いた鳳仙花のそばで、止めどもなく流れる涙で袖を濡らしている。そのときの弟の涙は、姉のいない私には推測の域を出ないけれど、おそらく肉親の姉との別れのつらさと、初恋の人との別れの悲しみが入り混じっているのではなかろうか。『ああ 誰か故郷を思わざる』の二番の歌詞を書くときの作家の想いは、この場面の弟の想いと違わないであろう。



不幸にも姉のいない私は、父方のおばたちから爪を染めていただいた。だから姉をもった友人たちの境遇が、とても裏やしかった記憶が今も残っている。今でも姉が欲しいのに変わりはない。



鳳仙花の咲く頃には、姉から指の爪を染めてもらう夢を見る。そのときの姉の容姿は、清潔な木綿のチマ・ジョゴリ(女人の服装の上下)に、三つ編みの髪を長く垂らした先に赤いリボンをつけ、ふくよかな素顔に優しい笑みをたたえた韓国的女人像のそれである。



二○一四年  盛夏








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